だてまきは不味い

目指せ動物博士

「私のことどれくらい好き?」に定量的に答えてみる

「私のことどれくらい好き?」

皆さんはこの問いにどう答えますか?

「世界中の人を敵に回しても」とキザなセリフを冗談交じりで、耳を真っ赤にして言いますか?それとも、両手をいっぱいに広げて「こーーーーーんぐらい!!」とジブリ女風に表現しますか?

全然ダメです。社会は常に定量的なんです。いつ、何を、どれだけ、5W1Hで世の中はまわっており、愛も数値で示さなければ相手に気持ちは伝わりません。

というわけで「私のことどれくらい好き?」にも定量的に答えてみましょう。

 

まず、定量的に物事を示すには、それの大小を表す”単位”が必要です。1mmより1mの方が長いように、1gより1kgの方が重いように、見えないものには単位をつけることで可視化できる。そう考えたときに、愛は時間で可視化できるように思う。

結婚50周年を金婚式と言って祝ったり、交際期間が長ければ長いほど愛が高まってきたと判断して、結婚を考える様になる。逆にスピード婚は「ほんとに大丈夫?」と周りに不安がられたりする。こうして、自分が持っている死ぬまでの時間を、自分にとっては取るに足りない有象無象の誰かではなく、1/7,700,000,000人の人にどれだけ費やしたのか。というある種押し付けがましい理論で、愛の大小をある程度測れると思う。

 

 

愛を測る定規

 

では愛の単位を作る。

世界人口は約77億人、そして、世界の平均寿命は72歳らしい。その72年で77億人全てに会おうとすると、1人当たり0.29秒しか会えない。ワンナイトラブって言葉がありますけど、ワンナイトを8時間だとしたら約10万人と愛することになる。超絶大乱交パーティかな?

というわけで愛の単位は0.29sec/loveを基準として、愛情の大きさを定量的に考えていきたいと思う。「愛の単位はsec/love」って昭和の歌謡曲にありそうな字面ではありますが、気にせずに行きましょう。

 

【人の数で表す】

単純に、誰か大切な1人へ注いだ時間で、どれだけ他の人に会えたのかで表してみる。

前提として、18歳で高校を卒業してすぐに付き合った人と、そのまま生涯(72年)を添い遂げるというパターンで考える。

付き合ってから、死ぬまでの54年間で0.29sec/loveずつ人に会ったとしたら、約58億人と会える事となるので、中国、アメリカ、インドネシア人以外には全て会ったことになる。

なので「世界中の人を敵に回しても君を守る」という無謀極まりないセリフより、「中国、アメリカ、インドネシアを敵に回しても君を守る」と表現したほうが相手に誠意が伝わりやすいだろう。

 

【重さで表す】

愛情が大きすぎると「愛が重い」と表現されることがある。というわけで重さで考えてみる。

前提条件は同じとして、54年間で出会った約58億人に世界平均体重である62kgを乗じてみる。その重さ約3億6千万トンである。

あまりピンとこないので、世界最大の重機「Bagger 293」と比較してみよう


Bucket Wheel Excavator (Bagger 293)

Bagger 293の総重量は1万4200トンなので、愛換算で約2万5千台分になる。結局ピンとこないような気もするが、愛換算にする際に、このクソデカ重機214台を端数として切り捨てられる程のスケールということだ。

「僕の愛情と君の体重を比べたら、君の体重はBagger1台程度の些細な問題さ」

100キロデブを口説くときに使おうと思います。

 

【温度で表す】

こちらも重さと同様に、「アツアツな関係」だったり熱愛だったり、温度が高そうであればある程、良い関係であることを表しますよね。

というわけで、58億人に、おおよそ平熱であろう36.5℃を乗じる。

約2100億℃になった。ちなみに太陽の中心温度が約1500万℃、核融合に必要な温度が約1億2000℃らしいので、太陽のKomachi Angelより核融合Atom Devilの方が温度的には近かったりする。Atom Devilでも遠く及ばないが…


B'z 太陽のKomachi Angel(2013年)

 

【水で表す】

人間は体重の約60%が水でできていると言われています。

愛とは生に必要不可欠な営み、また、同様に生に必要不可欠な水で表してみる。

前述の通り、世界平均体重は62kgとし、その60%が水とすると一人当たり37kgが水だ。そしてまたも58億人に乗じると2億1500万㎥となった。琵琶湖781杯分である。あまりパッとしなかったので、別のもので表してみる。

南極大陸の氷の約0.8%だ。あれ…?と思うかもしれないが、南極大陸の氷は257億㎥もある。南極大陸が凄すぎる。比較対象が過大ではあったが、ツンデレのあなたには「あんたなんか南極大陸の氷の0.8%くらいにしか思ってないんだからねッッ…!!」というセリフがぴったりだろう。比喩が氷なのも相まって、ツンデレキャラにぴったりかと。

 

 

ここまで定量的に愛を考えてみましたけど、愛を数値化すればする程、愛というものの本質から離れていく様な感じがしました。愛を語るブログに重機が出てくるんじゃないよ。

結局の所「私のことどれくらい好き?」と言われたら、熱烈ベロチューからの丁寧セックスという、The定”性”的が最適解な気がします。それに人の一生を基準として、様々な単位に換算しているだけでしたので、定量的を求めれば求める程「一生一緒にいよう」が一番わかりやすいことを逆説的に示しただけのようです。

 

三木道三 = 愛の神アガペー

 

愛のあるセックスに精だしたりしような。


MIKI DOZAN