ボーナスマウント冷戦
世間は年末の匂いがプンプンしてくる。
近所のスーパーはやたらとファミチキもどきの惣菜を売り出しているし、寿司やオードブルの予約をでかでかと広告している。
令和元年が始まったと思ったら、もう令和2年になってしまう。男子三日会わざれば刮目して見よと言うことわざがあるが、数ヶ月前に生まれた令和君はもう2歳になるらしい。ただでさえ、感覚的に月日が過ぎてく速さが増していっているのに、物理的に月日を早く進めるのはやめていただきたい。
まぁそんなこんなで日に日に暗い時間が多くなっている日々を過ごしている。
起床時にまだ暗いのはかなり鬱だ。まだ夜だと思っているのに、問答無用で6時30分にアラームがなる。こんなはずじゃない。俺の中ではまだ3時だし、外を見ても3時だ。でも正真正銘6時30分なのである。この3時間の時差が朝を最悪にする。どんだけちゃんとした朝飯と美味いコーヒーを用意したところで、外が暗いんじゃ全く美味くない。飯は雰囲気で食うものだ。カンカンと太陽を照らさないと朝飯は美味くない。そこに半開きの目が加わるともうミシュランになる。朝日の眩しさと眠気で開かない瞼の中、乾いた口にパンを押し込み、コーヒーでそれを流し込む。
最高じゃないけど最良ですね。でも最高なんです。